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2013年2月13日 (水)

●ダンテによる神曲の煉獄…!!

《ダンテによる神曲の煉獄》…海の中にある高い山
《神曲の煉獄》…海の中にある高い山
◆山を登って罪を浄化する…[煉獄]とは、人間の魂が天国に行く準備をするために、一時的に滞在する場所のことである。「神曲」でも、地獄を出たダンテは天国へ行く前に[煉獄]を訪れる。それは、海のまっただ中の島にそびえる高い山で、[煉獄山]という。[煉獄山]は九層になっていて、登りながら罪を一つずつ浄化し、頂上に達すると天国に行く資格を得たことになる。山はきわめて険しく、最初は登るのが大変だが、罪が浄化されていくにつれ楽になってくる。まずは山のふもとだ。そこには二つの台地があり、第一台地は、教会に破門された者がとどまる場所である。彼らは破門されていた期間の三十倍の間、ここにとどまらねばならない。第二台地には、臨終の際にやっと悔い改めた者たちや信仰をないがしろにした君主たちが集まっている。二つの台地を過ぎると、山の入口となる。入口には門があり、白刃の剣を持った門番がいる。山は、細い環状の道(環道)をたどって登ることになる。第一層の環道には、高慢の罪を犯した人々が重い石を背負いながら歩んでいる。罪人が歩く道の石には、高慢の罪で神の罰をギリシア神話の神々や有名人が浮き彫りにされている。第二層の環道には、嫉妬の罪を犯した人々が絶壁の岩にもたれかかって立っている。鉛色の衣を身にまとい、まぶたは鉄の細い糸で縫いとじられている。第三層の環道は、黒煙が厚く立ちこめていて、よく見えない。そこでは、憤怒の罪を犯した人々が、贖罪のために聖歌を歌っている。第四の層の環道では、怠惰の罪を犯した人々が勤勉な人々をたたえながら、山を取り巻いている道を必死に走り続けている。
◆飽食の罪と邪淫の罪…第五の層の環道では、貪欲の罪を犯した人々が、地面にうつぶせになり、清貧の物語を聞かされて泣いている。第六の層の環道では、飽食の罪を犯した人々が、餓えと渇きに苦しめられている。道の真ん中に果実がたわわに実っている木があるが、どうしても手が届かないのだ。第七層の環道にいたる階段は、人がやっと通れる程度の狭さで、絶壁の上からは炎が落下して、崖の下から吹く強風にあおられている。その中で、人の道に外れた淫らな行為をするなどの、邪淫の罪を犯した人々が猛火に焼き清められながら、聖歌を歌っている。第七層の環道は山頂に達していて、地上の楽園がある。そこは美しい花々に飾られ、聖なる林の中には「レーテ」と「エウノウ」という川が流れている。「レーテ」の水を飲むとすべての罪の記憶を失い、「エウノウ」の水を飲むとすべての善行を思い出す。こうして罪の浄化を終えた者は、天国へ旅立つのである。そのときは、[煉獄]全体が大地震のように激しく揺れ、[煉獄]の霊たちが神の栄光をたたえて大合唱に包まれるという。

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